生体認証(バイオメトリクス)ビジネスは瓶の形

今回は「オーム社よく分かる生体認証 一般社団法人日本自動認識システム協会編」よりバイオメトリックビジネスの難しさについてのコラムの照会と、東海顔認証がどのようにしてそれらの問題を解決しているかを紹介いたします。

生体認証(バイオメトリクス)ビジネスは瓶の形

生体認証技術は基本的に画像処理や信号処理技術からなります。このため1990年頃、アメリカでは大学で画像認証技術で博士の学位を取得した学生が生体認証に関するベンチャー起業を設立することが多数ありました。つまりこれらの人々にとっては参入しやすいビジネスでした。
初めの頃のビジネスは、単一の生体認証製品のツールキットの販売でした。その後ツールキット商売では儲からず、ライセンスビジネスに進展します。
しかし単一の生体認証製品(例えば指紋)だけでは実システムへ適応できず、ICカードとの連携、複数の生体認証を用いるマルチモーダル技術が必要となり、その都度米国では会社の合併が生じました。

よく分かる生体認証 一般社団法人日本自動認識システム協会編
バイオメトリックビジネスの難しさ

しかし生体認証技術は、アルゴリズム・精度評価・適用システムのノウハウが重要であり、また、個人認証装置であるためビジネスに成功するためには狭い瓶の口から出るようなビジネスの形態と言えます。瓶の口から出るためには小型実装の製品化、適用先アプリケーションに熟知する事とが必要であり、このことは情報家電メーカやシステムインテグレータが成功をリードするビジネスです。

よく分かる生体認証 一般社団法人日本自動認識システム協会編

さて、東海顔認証は「最小の顔認証 AI エンジン」である Face01 を製造業・ソフトハウス様に提供しています。まずここが上記コラムと違うところです。一社で完結するようなシステムであれば当然開発コストが最終価格に乗っかってくるのでコストーパフォーマンスが悪い商品が市場にあふれかえることになります。

低価格化の仕組み

図1のように各社共通の基本 AI ソフトウェアを用いれば粗利益額を下げずに最終単価が安価な商品を提供できます。
また東海顔認証はライセンス販売に特化した組織なため合併などはいたしません。最終的にソフトウェアのアップデートなどアフターフォローが必ず必要になるためです。

米国型では更に失敗の要因が重なります。それは現在の顔認証技術には画像処理技術に加えて深層学習の分野に精通していなければならないからです。もしこれを無視して自社で開発しようとすればそのコストは青天井となることでしょう。

上記コラムと東海顔認証の組織のあり方にはこの様な歴史的関係性があるのです。

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