顔認証システムの構築

はじめに

私達東海顔認証がリリースしているFACE01シリーズは全てオープンソースのライブラリを基盤としています。

さて「オープンソースを使って(顧客に出すレベルの)顔認証システムを構築しよう」と企画が上がったらどうでしょう。
恐らく企画を任された方は Github をこまなく探して大量のライブラリに困惑することでしょう。
またどのライブラリを使ったらどのような結果になるのか…、目星をつけたものから小さなテストプログラムを作って実際に動かしてみる事と思います。そして、「これは使えるかも!」と思ったライブラリで構築するもののある程度のボリュームを作ったところで「日本語が通らない!」、「速度が全く出ない!」、「ライブラリのバグなのか自身が作り上げたバグなのか分からない」、「商用不可のライセンスだった」など問題に直面し最初からやり直すことになります。その時点でのコストはどれくらいになるのでしょうか。

形になったものを選ぶ

ですので、膨大なライブラリから探してきてしらみつぶしに…ではなく、ある程度形になっているプログラムを購入、そこからインターフェイスやデータベースを追加で開発した方が断然早くコストもかかりません。また認証処理の検証も処理済みですので時間と労力を使う手間が省けます。

このような流れでFACE01シリーズは生まれました。
当初スタンドアロンで防犯目的に使うFACE01 GRAPHICSのご提供でしたが、顔認証システムの使用用途はかなり広く従来のFACE01 GRAPHICSだけでは使いづらい面も出てきました。
そこで「帯域やマシン負荷を圧迫しないFACE01 IMAGER」や「通った人のユニーク数を数えるFACE01 LIST 」が生まれました。すべてシステムインテグレーターの方々から「こんなことは出来ないの?」のお声から誕生したものばかりです。

各記事で環境設定の解説をしています

今使われている顔認証システムのほぼ全てが商用かオープンソースの深層学習を使ったライブラリを使っているはずです。
FACE01シリーズもまた、深層学習ライブラリとそこから得られたひと塊のデータを使っています。
導入方法について出来る限り現場で環境設定できるように

を各記事にて解説しています。
今日本全国でコロナウィルスが流行しています。「普通ならブラックボックス」な部分もお客様と共有することで微力ながらお役に立てれば幸いです。

品質の更新

FACE01シリーズは日々アップデートを繰り返しています。
「目につくところは更新する」姿勢をずっと貫いています。

中には古い記事・解説になってしまっているところもありますが重要なところから更新させて頂きますのでご安心ください。

またサンプルアプリケーションは従来のご送付に加え、ダウンロードページを設けました。最新のアプリケーションをダウンロードできます。

情報のご提供

顔認証という生体認証は身近ではありながら奥の深い技術です。顔認証についての楽しい話題を「顔認証コラム」としてご提供しております。

中国由来の技術・データを含みません

米中関係の悪化により日本企業が名指しで非難を受けることも出てきました。中国由来の商用ライブラリや製品には潜在的にセキュリティリスクがあるとアメリカ当局が発表しています。

かつては中国企業の顔認証システムの実績は素晴らしいものがあり、商用ライブラリを中国系企業から購入したり共同開発をしたりという事が当たり前の時代がありました。

ところが 2020 年中頃からセキュリティリスクが叫ばれ始め「これ以上の使用はリスクが大きい」と判断されつつあります。また人権に対しても各国から非難を浴び、どのように顔モデルを構築したのかが問われています。

東海顔認証では当初からこの様なリスクを避け構築しています。詳しくは「中国由来の顔認証技術にはリスクがある」をご覧ください。セキュリティリスクのないシステムです。


以上です。
みなさまのお役に立てることが出来れば幸いです。

FACE01 GRAPHICSによる顔認証の様子
芸能人 40 人の顔認証処理におけるスピードをご覧ください。顔画面が切り替わるとほぼ同時に誰の顔か特定・表示・標準出力・顔領域をクロップしてディスクへ保存します。