Windows版Dlibのバージョンアップ方法

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こちらの記事は古くなっており正確ではありません。最新の記事をご参照ください

Windows 10 における動作環境作成とファイルの説明」でご紹介した時の Windows 用 Dlib のバージョンは 19.17.0 でした。
今回はこれを 19.19.99 にバージョンアップします。
前回では確認しなかった AVX に対応も確認します。

dlib のバージョン確認
dlib のバージョン確認

検証環境

ThinkPad L430
Core i5-3320M(第3世代Core プロセッサーファミリー(IvyBridge))
Intel HD Graphics4000
SSE4.1/4.2
AVX
Windows 10 Pro 64bit

システム構成
システム構成

git 公式ページからのダウンロード

git clone を使用するため git 公式ページからダウンロードを行います。

git 公式ページからダウンロード
git 公式ページからダウンロード
git インストール中
git インストール中

GitHub からの git clone

こちらの公式ページから clone をします。

git clone の様子
git clone の様子

pip3 を使って既存の Dlib 19.17.0 を uninstall します。

Dlib 19.17.0 を uninstall
Dlib 19.17.0 を uninstall

Dlib のインストール

ダウンロードした Dlib のフォルダの中に入ってみましょう。

ダウンロードした Dlib フォルダ
ダウンロードした Dlib フォルダ
コマンドプロンプトから setup.py のインストール
コマンドプロンプトから setup.py のインストール

コマンドプロンプトから Dlib のフォルダに入り

>python setup.py install

と入力、表示されていくものをチェックします。

コマンドプロンプトの表示の中身
コマンドプロンプトの表示の中身

上の図の青枠は AVX が使用可能と書いてあり、赤枠は CUDA が使えないことを示しています。
検証用パソコンは TinkPad L430 であり Intel HD Graphics4000 です。 AVX は使えますが CUDA は使えません。もし NVIDIA 製のグラフィックカードが搭載されていれば先に CUDA や cuDNN の導入をします。

Dlib 19.19.99 のインストール終了画面
Dlib 19.19.99 のインストール終了画面

上の図の赤枠のように、無事に Dlib 19.19.99 のインストールが終了しました。

ついでに face_recognition も最新版にします。やり方は Dlib と同じです。
git clone で最新版をダウンロードしてフォルダの中に入り > python setup.py install です。

face_recognition の git clone
face_recognition の git clone
face_recognition のインストールの様子
face_recognition のインストールの様子
face_recognition 1.3.0 のインストール終了画面
face_recognition 1.3.0 のインストール終了画面

上の図の赤枠のように正常にインストールがされればおしまいです。

まとめ

今回のアップデートは AVX は使えるものの CUDA 等は使えませんので、Face01 の全ての機能を引き出せるわけではありませんが、性能アップには繋がったと思います。
Dlib の compile.xml では、
「if you are using dlib’s face detector then you should turn on either SSE4 or AVX instructions since this makes it run much faster」とありますし、Dlib の公式ページでは「Finally, you can enable either SSE4 or AVX instruction use. These will make certain operations much faster (e.g. face detection).」
とありますので少しは期待していいでしょう。

以上です。

最後までお読み頂きありがとうございました。