災害時の顔認証を使った安否確認システム(Disaster)をgithubにて開設致しました
災害時の顔認証を使った安否確認システム(Disaster face recognition safety confirmation system)をgithubにて開設致しました。
目次
背景
災害が発生した状況に於いて最愛の人の安否が確認できない、この状況の解決方法を模索することは喫緊の課題です。現在様々な企業が実現可能な技術を持ち寄り課題の解決に取り組んでいます。しかしながら災害前の事前登録が必要であったり、前もって家族の話し合いが前提であったりするため、災害前に何らかの対策をしていない場合災害直後に家族の安否を確認する事が困難になることが予想されます。
被災者のスマートフォンが使用できない状況の場合、災害直後に被災者から家族へ連絡を試みることは困難です。
こうした災害は世界中で発生しています。このプロジェクトでは日本に限らず世界中の人々が自由にシステムを構築できるようにするため、MITライセンスのもとオープンソースにてgithubで公開します。
特徴
- シェルターに設置されているカメラの映像から元の顔画像に復元不可能な数値データに変換します
- 家族の写真をDisaster Webアプリケーションにアップロードすると、似ている人を自動的に探し、いつどのシェルターに被災者がいたかという情報を表示します
- 自治体や組織は自由にシステムを利用する事が可能です
要件
- Unix-like OS
- NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti +
- Python 3.7 +
execution environment (Developer)
Kernel Linux 5.4.0-89-generic (x86_64)
Version #100~18.04.1-Ubuntu SMP Wed Sep 29 10:59:42 UTC 2021
C Library GNU C Library / (Ubuntu GLIBC 2.27-3ubuntu1.4) 2.27
Distribution Ubuntu 18.04.6 LTS
Renderer NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti/PCIe/SSE2
Version 4.6.0 NVIDIA 470.63.01
AMD Ryzen 5 1400 Quad-Core Processor
Total Memory 16389096 KiB
Python 3.7.11(pyenv)
使用方法
こちらからご参照ください。
構成
このシステムは3つのブロックから成り立っています。
Webアプリケーション
家族を探したい人が家族の写真をアップロードします。サーバーで復元不可能な数値データに変換し、シェルターのカメラから撮影された映像から似ている顔を検索します。スマートフォンには日時と避難所名が表示されます。
シェルターに設置されたカメラから顔データを作成するアプリケーション
シェルターに設置されたカメラで撮影された大勢の顔を全てデータ化します。
サーバー間のデータ同期
顔データファイルを各サーバー間で共有し、システム全体のダウンを防止します。
Disasterの今後について
DisasterはMITライセンスのもとオープンソースにて、自治体や共同体が自由にシステムを構築できるよう東海顔認証が主導して開発を進めて行きます。開発に貢献したい方がいらっしゃいましたら東海顔認証までご連絡下さい。